日本の外皮性能の計算基準では基礎の底版からの熱損失は無視することになっています。
この基準で一次ネルギー消費量を計算し、それを元にゼロエネルギーハウス等の認定を行っています。その為、基礎の底版には断熱が不要という認識が広がっています。
ですが、パッシブハウスレベルになってくるとこの熱損失の影響がとても大きくなってきます。基礎底版の断熱無しではパッシブハウスの基準がクリアできないと言っても言い過ぎではありません。
一方で基準をクリアしたいが為にエネルギーの削減費以上に工事費がかさむという状況も生まれてきます。地球環境を守るためなら多少高い工事費でもかまいませんという方は多くないので、うまくバランスを取ってお客さんにとってのベストがどこなのかを考えることが重要だと思います。